発音をはじめに学習する理由

発音をはじめに学習すると後からラクできます

英語の発音勉強法をこれから複数回の講義に渡って詳しく解説していきますが、その第一回目は「発音をはじめに学習する理由」について説明していきます。

 

英語を学ぶ目的は、やはり「英語が話せるようになること」だと思います。

 

中には就職のためにTOEICの点数だけ取れればいいという人もいるかと思いますが、多くの人は英語が話せる未来の自分を夢見て英語の勉強をしていることでしょう。

 

そのため、英会話すなわちスピーキングの勉強からはじめる人が圧倒的多数です。

 

もしくは、「聞き取れない英語は話せない」というそれっぽい理論を持ち出して、まずはリスニングからと考え、リスニングの勉強からはじめる人もいます。

 

たしかに最終的な目標として「英語が話せるようになる」というのは当然です。

 

しかし、その目標に達するためのプロセスとして、スピーキングやリスニングからはじめることは正解とは言えません。

 

なぜなら、英語の初心者が発音を後回しにし、スピーキングやリスニングの勉強からはじめることには見逃せないリスクがあるからです。

 

英語の初心者が発音を学ばないことによる具体的なリスクとは主に以下の2つです。

 

英語の初心者が発音を学ばないことによるリスク

 

  1. 自己流の間違った発音が身についてしまうと、後にその癖を抜くのがとても大変になる
  2.  

  3. 間違った発音をしていると、それを常に耳にしている自分の耳までも間違った発音を覚えてしまい、リスニングが上達しなくなる

 

多くの英語初心者は、いきなりスピーキングやリスニングの勉強からはじめてしまい、自分の耳がそう聞こえるというただ何となくの感覚だけで、自己流の英語の発音を身につけてしまいます。

 

あなたが絶対音感で英語の正確な音を理解できたり、聞いた英語を100%正確に理解し、その音を自分の口で再現して話せたりしてしまうのなら話は別です。

 

しかし、実際には、CDから聞こえる英語を自己流に解釈し、それっぽく真似して口にするだけでそれなりに正しい英語の発音ができているだろうと勘違いしている人がほとんどです。

 

当然ですが、このような自己流の発音というのは正しい英語の発音ではありません。

 

(次の講義で詳しく解説しますが、発音の仕方は英語と日本語で全く違う音があるので、ただ聞いたままそれを再現するだけでは正しい発音は身につきません)

 

そして、このような間違った発音が体に染み付いてしまうと、後々本当に面倒なことになってしまいます。

 

これは私自身の話ですが、発音の重要性を今では偉そうに主張する私も、実はスピーキングの勉強からはじめました。

 

その結果、自己流の発音を身につけてしまいました。

 

数年英語の勉強をした後、自分の発音が間違っているため、日本人の英語ができる友人からその点について注意を受けることになります。

 

そもそも間違った発音をしているという自覚症状がありませんでしたし、その友人に事細かに発音について指導を受けたのですが、一度身につけてしまった自分の間違った発音の癖を抜くのはこれほど難しいのかと苦労をしました。

 

間違った発音は、ネイティブスピーカーのみならず日本人の英語話者を相手にしても通じないというのは当然のことですが、それ以上に間違った癖がついてしまうことこそ最大のリスクだと私は感じています。

 

そして、自分の間違った発音を世の中で誰よりも耳にしているのは紛れもなく自分です。

 

容易に想像できることですが、間違った自分の発音を常に耳にしていれば、自分の耳も間違った英語の発音を聞き取る耳になってしまうということです。

 

こんな状態では、リスニングが上達するわけがありません。

 

このように発音を無視した英語の勉強を続けることには大きなリスクがあり、長い目で見れば遠回りになってしまうだけです。

 

だからこそ、私は英語の発音を初期段階にしておくことを強くすすめています。

 

そうすれば、後々苦労することもありませんし、英語のスキル全体としての上達も早くなるからです。

 

英語の根幹は英文でも単語でもなく、それを作る音単体、つまりは発音なので、これは当然のことでしょう

 

英語の勉強を発音からする理由は、実はこれだけではありません。

 

これは私が英語講師をする中での指導経験で実感したことですが、英語の正しい発音ができると、英語の勉強が楽しくなり、それによって英語に接する時間が増えるようになります。

 

もし自分の発音がネイティブスピーカーのようだったら、英語を話すことが楽しいと感じられるし、どんどん英語を話したいという思いにもなります。

 

楽しければ、より英語の勉強に対して積極的になりますし、英語を話したいと思えれば、より積極的に英語でコミュニケーションを取ろうとするのは当然です。

 

このように「積極性」の面でも英語の正しい発音ができることは後押ししてくれます。

 

さらには、正しい発音で英語を話すあなたを見る周りの視線も変わってきます。

 

正しい英語の発音ができるだけで、「すごい」と感じてしまうのが普通の人です。

 

(英語の上級者はこれだけでは「すごい」とは思ってくれませんが)

 

周りからあなたの英語をすごいと思ってもらえれば、それが学習へのモチベーションにもなります。

 

長くなってしまいましたが、ここまで説明したことで、なぜ発音を最初に学ぶべきかということを理解いただけたと思います。

 

本気で英語を身につけたいのなら、発音の学習は第一にしておくべきです。

 

英語の上級者ほど発音の勉強を重視し、初心者ほど発音の勉強を軽視します。

 

英語が話せるようになりたい人にとって発音の学習は遠回りのようにも感じますが、実は近道であると言って間違いありません。

 

だから、もし私が最初からもう一度英語をやり直すことになるのなら、絶対に発音から勉強をはじめます。

 

当時はスピーキングから勉強したい、発音は難しそうという理由で敬遠しましたが、実は方法さえ知っていれば思う以上に簡単にマスターできるのが英語の発音です。

 

今回、第一回目として「発音をはじめに学習するわけ」を解説しましたが、次の講義では「英語と日本語の発音の違い」を説明していきます。

 

このように順に読み進めれば、英語の発音を簡単に習得できるようにこの講義は作っていますので、引き続きぜひお付き合いください。

 

■次の講義はコチラ
日本語と英語の発音の違いについて